2005年2月6日

昨日自宅のそばのスーパーで食料品を買っていました。レジには、高校生くらいの若い女の子が座っています。見慣れない顔で、しぐさもいかにも新人という感じです。このスーパーでは、客が野菜を自分で秤にのせて重さを量り、値段のシールを貼るのですが、ネギのように小さいものは値段のシールを貼れないので、手元の値段表を見て、価格をレジに打ち込まなければなりません。さてこのドイツ人のお嬢さん、ネギを手に持って、外国人の私に対して「この野菜はなんという名前でしょうか」と尋ねたのです。

私はあっけにとられましたが、「Fruehlingszwiebelですよ」と教えてあげました。日本の高校生で、ネギと言う名前を知らない子はあまりいないと思います。ところがドイツでは、私が経験したような出来事は、決して例外的な出来事ではなく、私の妻も別のスーパーで、ドイツ人の店員からレタスなどの野菜の名前を尋ねられて、教えてあげたというのです。これはやはり庶民の間で、一般教養がかなり不足していると言わざるを得ないと思います。OECDが実施したPISA学力比較試験で、ドイツが20位前後だったというのもわかる気がします。

これでは、ゲーテやシラーなんて読まないドイツ人がほとんどでも、仕方がないような気がします。